法人カードの審査で重要視される項目に「資本金」というものがあります。ここでは法人カード審査における「資本金」について解説します。
法人カード審査における「資本金」の重要性
法人カードに限らず、クレジットカードというのは、一般的には支払いをしてからその月末に利用額が確定され、その翌月末に銀行口座から引き落とされる流れになっています。
ということは、クレジットカード会社は1ヶ月~2か月間は利用額を立て替えて、お店にお金を支払っていることになるのです。
クレジットカード会社は立て替えたのにも関わらずに、銀行口座に残高がない、入金がされない、引き落としができない状態、つまり貸し倒れになってしまうと、そのまま立て替えた分が損失になってしまいます。クレジットカード会社はこの貸し倒れを防ぐために審査を行うのです。
一般のクレジットカードの場合であれば、そうはいっても給料の支払いがあるため、貸し倒れ状態になる方は少ないのですが、法人カードの場合は「倒産」というものがあります。
経営が傾いてしまって、返済したくてもできないという状態が、頻繁に起こりうるのです。
法人カード審査における「資本金」の意味
今では、1円企業と呼ばれるように資本金は1円でも会社は作れるように制度改革が行われているのです。
しかし、資本金は大きくなければすぐに資金繰りが行き詰ってしまいます。
起業直後で売り上げが全くない会社で毎月の支出が25万円の場合
- 資本金1円 → 売上がなければすぐに経営破綻
- 資本金100万円 → 4か月は資金繰りが可能
- 資本金500万円 → 20か月は資金繰りが可能
- 資本金1000万円 → 40か月は資金繰りが可能
となってしまうのです。クレジットカード会社が立て替えるのは1~2ヶ月なので、会社の規模によっては100万円あれば十分という見方もできますが
のです。
まとめ
法人カード審査では、資本金も重要な審査基準になります。
とくに起業直後で売り上げが読めない、売り上げがない企業の場合には支払い余力というのは、資本金で判断されると言っても過言ではないのです。個人で起業する場合でも、6か月分の運転資金は確保しておくことをおすすめします。