目次
- 1 法人カードの年会費相場
- 2 法人カードに年会費永年無料カードが少ない理由
- 3 年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?
- 3.1 年会費永年無料にこだわる方は、NTTファイナンス Bizカード レギュラーの一択
- 3.2 年会費有料の法人カードの方がお得になるケースも多い!
- 3.3 EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
- 3.4 セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 3.5 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 3.6 結論
- 3.7 NTTファイナンス Bizカード レギュラー
- 3.8 EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
- 3.9 セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 3.10 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
「法人カードには年会費永年無料の法人カードはありますか?」
「年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?」
法人カードを持つ時にかかる主なコストには法人カードの年会費があります。今回は、法人カードの年会費相場と年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?について解説します。
法人カードの年会費相場
法人カードの年会費とは
法人カードを発行するということは、クレジットカード会社の法人会員になることを意味します。
法人カードを保有するコストには
- 法人カード(本会員)の年会費
- 追加カード(従業員用)の年会費
- ETCカードの年会費
- ETCカードの発行手数料
があり、必ず発生する費用が「法人カード(本会員)の年会費」なのです。
従業員向けに追加カードを発行する場合には
- 追加カード(従業員用)の年会費
ETCカードを発行する場合には
- ETCカードの年会費
- ETCカードの発行手数料
が発生します。追加カードも、ETCカードも、年会費永年無料のものと年会費有料のものがあります。
法人カードの年会費相場
法人カードの年会費は、個人向けのクレジットカードの年会費と大きく違うわけではありません。
法人カードのスペック、法人カードやランク、発行するクレジットカード会社によって、年会費は様々な金額が設定されていますが、年会費の相場は、1,000円~200,000円の間と考えて良いでしょう。
- 一般カードスペックの法人カードの年会費相場 1,000円~3,000円
- ゴールドカードスペックの法人カードの年会費相場 3,000円~30,000円
- プラチナカードスペックの法人カードの年会費相場 30,000円~150,000円
- ブラックカードスペックの法人カードの年会費相場 150,000円~200,000円
という金額相場となっています。
個人向けのクレジットカードと法人カードの年会費相場は、上記を見る限りは、大きな差はありません。
では、どんな違いがあるかというと・・・
です。
個人向けのクレジットカードの場合は、年会費永年無料のクレジットカードが、200枚以上発行されています。
多くの方は、「クレジットカード = 年会費が発生しないもの」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
法人カードの場合は、年会費永年無料の法人カードは、3枚しかありません。
「年会費永年無料」の法人カードは、個人向けのクレジットカードと比較すると極端に少ないのです。発行されている法人カード自体の数が少ないということもありますが、それ以外にも色々と理由があるようです。
法人カードに年会費永年無料カードが少ない理由
理由その1.貸し倒れリスクが高い
クレジットカードは、利用者がショッピングなどで支払ったお金をクレジットカード会社が一時的に立替る仕組みの決済用カードです。また、キャッシング機能を利用すれば、クレジットカードを使ってコンビニATMで、クレジットカード会社からお金を借りることができるのです、
個人向けのクレジットカードの場合は、収入がある方が前提となっているので、会社員の方が多いのですが、収入がある方が個人でクレジットカードを利用する場合は、「返済できなくなる」可能性が低いのです。
仮に個人の方が「会社をクビになる」とか「入院して働けなくなる」となっても、別の会社に働く、働けるようになったら働くことができるので、完全に返済できなくなる(クレジットカード会社から見て貸し倒れ)ことは少ないのです。
しかし、これが法人や個人事業主が事業としてクレジットカードを使うとなると話は別になります。
会社は、約70%が起業してから3年以内に倒産しています。1年以内が30~40%、10年以内は93%、という倒産率になっているのです。
会社が倒産してしまえば、法人のために立替てたお金をクレジットカード会社が回収することができなくなってしまいます。
法人カードの契約者は、法人ではなく、法人経営者になるのですが、法人経営者は、会社の倒産時に収入が途絶えてしまう点と、自己破産する方も多いので、自己破産してしまうと、借金が免除されてしまうため、完全にクレジットカード会社の貸し倒れになってしまうのです。
理由その2.法人カードは「年会費永年無料」がそれほど重要ではない
個人向けにクレジットカードを発行するときに「年会費有料のクレジットカード」と「年会費永年無料のクレジットカード」では、申込み数に大きな違いが出てきます。
あくまでも予想ですが、「年会費有料のクレジットカード」の場合、「年会費永年無料のクレジットカード」の10分の1ぐらいまで申込者は少なくなってしまうのではないでしょうか。個人向けのクレジットカードは、200枚以上あるのですから、よほどメリットがない限り、年会費有料のクレジットカードを選ぶ方は少ないのです。
しかし、法人カードの年会費は、会社の経費として計上できますし、会社の収益に対して、年間数千円のコストですから、会社の経費の中ではかなり安い部類に入るのです。「年会費永年無料の法人カード」にしたところで、それが理由で申込みが殺到するわけではないとカード会社も考えているのです。
これらの理由から、法人カードには「年会費永年無料の法人カード」が少ないのです。
それでも年会費永年無料の法人カードもあります。
年会費永年無料の法人カード
NTTファイナンス Bizカード レギュラー
NTTファイナンス Bizカード レギュラーはポイント還元率1.0%で、キャッシュバックも可能な年会費永年無料法人カードです。年会費有料の法人カードと比較しても、ポイント還元率が高く、コストパフォーマンスが抜群に高い年会費永年無料法人カードとなっています。
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カード
ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カードも、年会費永年無料の法人カードです。年会費永年無料ではあるものの、ポイント還元率は0.5%と低いため、コストパフォーマンスは悪い法人カードとなっています。追加カードも、法人ETCカードも、発行手数料無料で年会費永年無料、枚数無制限で作ることができる希少な法人カードです。
国際ブランド | Visa,Mastercard®,JCB |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.00% |
ポイント還元率/上限 | 0.50% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?
法人カードには
- 年会費永年無料カード
- 年会費有料カード
がありますが、どちらを選ぶべきなのでしょうか?
年会費永年無料にこだわる方は、NTTファイナンス Bizカード レギュラーの一択
NTTファイナンス Bizカード レギュラーであれば
ポイント還元率:1.0%
と、年会費永年無料でありながらも、ポイント還元率が高い法人カードですので、コストパフォーマンスが最大に高い状態で経費支払が可能になります。
貯めたポイントも、1ポイント=1円でキャッシュバックできるので、ポイントの使い道に困ることなく、利用できるおすすめの法人カードとなっています。
ただし、NTTファイナンス Bizカード レギュラーは、ETCカードの年会費が1枚500円かかるので、法人ETCカードを発行する場合には、年会費永年無料にはならないので注意が必要です。
NTTファイナンス Bizカード レギュラー以外の年会費永年無料法人カードの場合は
- ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カード ポイント還元率:0.5%
と、ポイント還元率が低いので、おすすめできません。
年会費有料の法人カードの方がお得になるケースも多い!
基本的に年会費有料の法人カードの方が発行されている数が多く、サービスの質も高いので、結果として、年会費有料の法人カードの方がお得になるケースも多いのです。
例えば
EX Gold for Biz M(ID×QUICPay)(エグゼクティブゴールドフォービズ エム
年会費:初年度無料、次年度年会費2,200円(税込)
と年会費永年無料の法人カードではありませんが
ダイニング by 招待日和
全国約200店の有名レストランにて2名様以上のご利用で1名様が無料
という特典があります。
1つのコース料理の金額が5,000円で、月2回利用したとしても
お得額 = 5,000円 × 月2回 × 12カ月 = 120,000円
12万円もお得になるのです。年会費が2,000円ですから、それの60倍以上も、元を取れている計算になります。
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 2,200円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.10% |
ポイント倍増方法 | ●クラステージ 200万円利用・翌年:2倍 ●法人カード 翌年:+20% |
- |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費:永年無料(追加カード9枚まで年会費永年無料)
と年会費永年無料の法人カードではありませんが、追加カードが年会費永年無料の法人カードです。
ビジネスサービスでポイント還元率が4倍(ポイント還元率2.0%)になります。
- アマゾンウェブサービス
- エックスサーバー
- お名前.com
- かんたんクラウド
- クラウドワークス
- cybozu.com
- さくらインターネット
- マネーフォワード
- モノタロウ
- ヤフービジネスサービス
年会費1,000円分の元を取るためには、上記のサービスで年間5万円分の利用をする必要がありますが、サーバー、ドメイン、経理ソフト、インターネット広告は、どの企業でも使うサービスですので、簡単に年会費の元が取れるのです。
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 2.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 ●コバルト限定加盟店 ヤフービジネスサービスやクラウドワークス、AMAZON WEB SERVICEなど:4倍 |
【新規入会+利用】最大1,600ポイント(8,000円相当)※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。 |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費:22,000円(税込)※年間200万円以上の利用で翌年度年会費半額
と年会費永年無料の法人カードではありませんが
Tablet Hotels
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードなら通常年会費9,900円(税込)の「Tablet Plus(タブレット・プラス)」が永年無料でご利用いただけます。
提携ホテルで
- レイトチェックアウト
- 無料朝食サービス
- スパ施設用クレジット
- フード&ドリンク用クレジット
- バレーパーキング
- 空港送迎
- アーリーチェックイン
- ウェルカムギフト
のメンバー専用特典を最低3つが提供され
滞在時に平均約US$200分(1室2名·2泊を基準として計算した数値)の特典が用意されているのです。
つまり、
- 年1回、このサービスを利用すれば、年会費の元が取れる
- 年2回、このサービスを利用すれば、年会費の元が取れたうえで、2万円分のお得になる
計算です。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードには、これ以外にも
- 海外空港ラウンジ無料のプライオリティパス
- コンシェルジュデスク
- JALマイル還元率:1.125%
- ビジネス優待サービス「ビジネス・アドバンテージ」
など、様々なお得に関する特典が用意されているのです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 22,000円 |
2年目~年会費(税込) | 22,000円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 |
※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。 |
このように
年会費有料の法人カードであっても、だからこそ利用できるお得な特典があるので、一概に年会費永年無料の法人カードが良いというわけではないのです。
結論
「年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?」
- コストを一切かけたくない会社
- 創業して間もない会社
- 利益が少ない、もしくは赤字で経費を押さなければならない会社
→ 年会費永年無料でコストパフォーマンスが高い「NTTファイナンス Bizカード レギュラー」をおすすめします。
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
- ある程度経費の利用に余裕がある会社
→ お得になるサービスがある年会費有料の法人カードをおすすめします。
会食で元が取れるおすすめ年会費有料の法人カード
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 2,200円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.10% |
ポイント倍増方法 | ●クラステージ 200万円利用・翌年:2倍 ●法人カード 翌年:+20% |
- |
ビジネスサービス利用で元が取れるおすすめ年会費有料の法人カード
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 2.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 ●コバルト限定加盟店 ヤフービジネスサービスやクラウドワークス、AMAZON WEB SERVICEなど:4倍 |
【新規入会+利用】最大1,600ポイント(8,000円相当)※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。 |
ホテル利用で元が取れるおすすめ年会費有料の法人カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 22,000円 |
2年目~年会費(税込) | 22,000円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 |
※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。 |
このように年会費有料の法人カードと年会費永年無料の法人カードを比較すると、一概に年会費永年無料の法人カードが優位になるわけではないのです。利用するサービスを想定した上で、そのサービスのお得額を金銭に換算すると、年会費の元が簡単に取れる法人カードが少なくありません。
はじめから、年会費永年無料の法人カードに決める必要はなく、利用するサービスをそのお得額を簡単に試算した上で、最終的にお得な法人カードを選びましょう。