法人カードの年会費相場。年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?

「法人カードの年会費はどのくらいが相場なのでしょうか?」
「法人カードには年会費永年無料の法人カードはありますか?」
「年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?」

法人カードを持つ時にかかる主なコストには法人カードの年会費があります。今回は、法人カードの年会費相場と年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?について解説します。

法人カードの年会費相場

法人カードの年会費とは

法人カードを発行するということは、クレジットカード会社の法人会員になることを意味します。

法人カードの年会費とは、法人会員になることの会員費のことを意味します。

法人カードを保有するコストには

  • 法人カード(本会員)の年会費
  • 追加カード(従業員用)の年会費
  • ETCカードの年会費
  • ETCカードの発行手数料

があり、必ず発生する費用が「法人カード(本会員)の年会費」なのです。

従業員向けに追加カードを発行する場合には

  • 追加カード(従業員用)の年会費

ETCカードを発行する場合には

  • ETCカードの年会費
  • ETCカードの発行手数料

が発生します。追加カードも、ETCカードも、年会費永年無料のものと年会費有料のものがあります。

法人カードの年会費相場

法人カードの年会費は、個人向けのクレジットカードの年会費と大きく違うわけではありません。

法人カードのスペック、法人カードやランク、発行するクレジットカード会社によって、年会費は様々な金額が設定されていますが、年会費の相場は、1,000円~200,000円の間と考えて良いでしょう。

  • 一般カードスペックの法人カードの年会費相場 1,000円~3,000円
  • ゴールドカードスペックの法人カードの年会費相場 3,000円~30,000円
  • プラチナカードスペックの法人カードの年会費相場 30,000円~150,000円
  • ブラックカードスペックの法人カードの年会費相場 150,000円~200,000円

という金額相場となっています。

個人向けのクレジットカードと法人カードの年会費相場は、上記を見る限りは、大きな差はありません。

では、どんな違いがあるかというと・・・

大きな違いは「年会費永年無料カードが少ない」こと

です。

個人向けのクレジットカードの場合は、年会費永年無料のクレジットカードが、200枚以上発行されています。

多くの方は、「クレジットカード = 年会費が発生しないもの」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。

法人カードの場合は、年会費永年無料の法人カードは、3枚しかありません。

「年会費永年無料」の法人カードは、個人向けのクレジットカードと比較すると極端に少ないのです。発行されている法人カード自体の数が少ないということもありますが、それ以外にも色々と理由があるようです。

法人カードに年会費永年無料カードが少ない理由

理由その1.貸し倒れリスクが高い

クレジットカードは、利用者がショッピングなどで支払ったお金をクレジットカード会社が一時的に立替る仕組みの決済用カードです。また、キャッシング機能を利用すれば、クレジットカードを使ってコンビニATMで、クレジットカード会社からお金を借りることができるのです、

個人向けのクレジットカードの場合は、収入がある方が前提となっているので、会社員の方が多いのですが、収入がある方が個人でクレジットカードを利用する場合は、「返済できなくなる」可能性が低いのです。

仮に個人の方が「会社をクビになる」とか「入院して働けなくなる」となっても、別の会社に働く、働けるようになったら働くことができるので、完全に返済できなくなる(クレジットカード会社から見て貸し倒れ)ことは少ないのです。

しかし、これが法人や個人事業主が事業としてクレジットカードを使うとなると話は別になります。

会社は、約70%が起業してから3年以内に倒産しています。1年以内が30~40%、10年以内は93%、という倒産率になっているのです。

会社が倒産してしまえば、法人のために立替てたお金をクレジットカード会社が回収することができなくなってしまいます。

法人カードの契約者は、法人ではなく、法人経営者になるのですが、法人経営者は、会社の倒産時に収入が途絶えてしまう点と、自己破産する方も多いので、自己破産してしまうと、借金が免除されてしまうため、完全にクレジットカード会社の貸し倒れになってしまうのです。

つまり、法人カードでは貸し倒れのリスクがクレジットカードよりも高い為、少しでも収入を増やすべく年会費を有料にしているカード会社が多いと考えられるのです。

理由その2.法人カードは「年会費永年無料」がそれほど重要ではない

個人向けにクレジットカードを発行するときに「年会費有料のクレジットカード」と「年会費永年無料のクレジットカード」では、申込み数に大きな違いが出てきます。

あくまでも予想ですが、「年会費有料のクレジットカード」の場合、「年会費永年無料のクレジットカード」の10分の1ぐらいまで申込者は少なくなってしまうのではないでしょうか。個人向けのクレジットカードは、200枚以上あるのですから、よほどメリットがない限り、年会費有料のクレジットカードを選ぶ方は少ないのです。

しかし、法人カードの年会費は、会社の経費として計上できますし、会社の収益に対して、年間数千円のコストですから、会社の経費の中ではかなり安い部類に入るのです。「年会費永年無料の法人カード」にしたところで、それが理由で申込みが殺到するわけではないとカード会社も考えているのです。

申込数が年会費によって大きく変わらないため、クレジットカード会社も、「年会費永年無料の法人カード」を発行することに強いこだわりがないのです。

これらの理由から、法人カードには「年会費永年無料の法人カード」が少ないのです。

それでも年会費永年無料の法人カードもあります。

年会費永年無料の法人カード

NTTファイナンス Bizカード レギュラー

NTTファイナンス Bizカード レギュラーはポイント還元率1.0%で、キャッシュバックも可能な年会費永年無料法人カードです。年会費有料の法人カードと比較しても、ポイント還元率が高く、コストパフォーマンスが抜群に高い年会費永年無料法人カードとなっています。

国際ブランドVisa
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.00%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法-
-

ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カード

ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カードも、年会費永年無料の法人カードです。年会費永年無料ではあるものの、ポイント還元率は0.5%と低いため、コストパフォーマンスは悪い法人カードとなっています。追加カードも、法人ETCカードも、発行手数料無料で年会費永年無料、枚数無制限で作ることができる希少な法人カードです。

国際ブランドVisa,Mastercard®,JCB
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.00%
ポイント還元率/上限0.50%
ポイント倍増方法-
-

年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?

法人カードには

  • 年会費永年無料カード
  • 年会費有料カード

がありますが、どちらを選ぶべきなのでしょうか?

年会費永年無料にこだわる方は、NTTファイナンス Bizカード レギュラーの一択

NTTファイナンス Bizカード レギュラーであれば

年会費:永年無料
ポイント還元率:1.0%

と、年会費永年無料でありながらも、ポイント還元率が高い法人カードですので、コストパフォーマンスが最大に高い状態で経費支払が可能になります。

貯めたポイントも、1ポイント=1円でキャッシュバックできるので、ポイントの使い道に困ることなく、利用できるおすすめの法人カードとなっています。

ただし、NTTファイナンス Bizカード レギュラーは、ETCカードの年会費が1枚500円かかるので、法人ETCカードを発行する場合には、年会費永年無料にはならないので注意が必要です。

NTTファイナンス Bizカード レギュラー以外の年会費永年無料法人カードの場合は

  • ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カード ポイント還元率:0.5%

と、ポイント還元率が低いので、おすすめできません。

年会費有料の法人カードの方がお得になるケースも多い!

基本的に年会費有料の法人カードの方が発行されている数が多く、サービスの質も高いので、結果として、年会費有料の法人カードの方がお得になるケースも多いのです。

例えば

EX Gold for Biz M(ID×QUICPay)(エグゼクティブゴールドフォービズ エム

年会費:初年度無料、次年度年会費2,200円(税込)

と年会費永年無料の法人カードではありませんが

ダイニング by 招待日和

全国約200店の有名レストランにて2名様以上のご利用で1名様が無料

という特典があります。

1つのコース料理の金額が5,000円で、月2回利用したとしても

お得額 = 5,000円 × 月2回 × 12カ月 = 120,000円

12万円もお得になるのです。年会費が2,000円ですから、それの60倍以上も、元を取れている計算になります。

経営者であれば、レストランでの会食の機会は、月2回はあるでしょうから、このサービスだけでも、十分に年会費永年無料の法人カードよりも、お得になるのです。
国際ブランドVisa,Mastercard®
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)2,200円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.10%
ポイント倍増方法●クラステージ
200万円利用・翌年:2倍
●法人カード
翌年:+20%
-

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費:永年無料(追加カード9枚まで年会費永年無料)

と年会費永年無料の法人カードではありませんが、追加カードが年会費永年無料の法人カードです。

ビジネスサービスでポイント還元率が4倍(ポイント還元率2.0%)になります。

  • アマゾンウェブサービス
  • エックスサーバー
  • お名前.com
  • かんたんクラウド
  • クラウドワークス
  • cybozu.com
  • さくらインターネット
  • マネーフォワード
  • モノタロウ
  • ヤフービジネスサービス

年会費1,000円分の元を取るためには、上記のサービスで年間5万円分の利用をする必要がありますが、サーバー、ドメイン、経理ソフト、インターネット広告は、どの企業でも使うサービスですので、簡単に年会費の元が取れるのです。

ウェブを利用する中小企業におすすめできる法人カードです。
国際ブランドAMEX(アメックス)
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限2.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍

●コバルト限定加盟店
ヤフービジネスサービスやクラウドワークス、AMAZON WEB SERVICEなど:4倍
【新規入会+利用】最大1,600ポイント(8,000円相当)※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費:22,000円(税込)※年間200万円以上の利用で翌年度年会費半額

と年会費永年無料の法人カードではありませんが

Tablet Hotels

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードなら通常年会費9,900円(税込)の「Tablet Plus(タブレット・プラス)」が永年無料でご利用いただけます。

 

提携ホテルで

  • レイトチェックアウト
  • 無料朝食サービス
  • スパ施設用クレジット
  • フード&ドリンク用クレジット
  • バレーパーキング
  • 空港送迎
  • アーリーチェックイン
  • ウェルカムギフト

のメンバー専用特典を最低3つが提供され

滞在時に平均約US$200分(1室2名·2泊を基準として計算した数値)の特典が用意されているのです。

 

つまり、

  • 年1回、このサービスを利用すれば、年会費の元が取れる
  • 年2回、このサービスを利用すれば、年会費の元が取れたうえで、2万円分のお得になる

計算です。

 

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードには、これ以外にも

  • 海外空港ラウンジ無料のプライオリティパス
  • コンシェルジュデスク
  • JALマイル還元率:1.125%
  • ビジネス優待サービス「ビジネス・アドバンテージ」

など、様々なお得に関する特典が用意されているのです。

国際ブランドAMEX(アメックス)
初年度年会費(税込)22,000円
2年目~年会費(税込)22,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍
※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。

このように

年会費有料の法人カードであっても、だからこそ利用できるお得な特典があるので、一概に年会費永年無料の法人カードが良いというわけではないのです。

結論

「年会費永年無料カードと年会費有料カードはどちらを選ぶべきか?」

  • コストを一切かけたくない会社
  • 創業して間もない会社
  • 利益が少ない、もしくは赤字で経費を押さなければならない会社

→ 年会費永年無料でコストパフォーマンスが高い「NTTファイナンス Bizカード レギュラー」をおすすめします。

国際ブランドVisa
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.00%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法-
-
  • ある程度経費の利用に余裕がある会社

→ お得になるサービスがある年会費有料の法人カードをおすすめします。

会食で元が取れるおすすめ年会費有料の法人カード

国際ブランドVisa,Mastercard®
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)2,200円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.10%
ポイント倍増方法●クラステージ
200万円利用・翌年:2倍
●法人カード
翌年:+20%
-

ビジネスサービス利用で元が取れるおすすめ年会費有料の法人カード

国際ブランドAMEX(アメックス)
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限2.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍

●コバルト限定加盟店
ヤフービジネスサービスやクラウドワークス、AMAZON WEB SERVICEなど:4倍
【新規入会+利用】最大1,600ポイント(8,000円相当)※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。

ホテル利用で元が取れるおすすめ年会費有料の法人カード

国際ブランドAMEX(アメックス)
初年度年会費(税込)22,000円
2年目~年会費(税込)22,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍
※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。

 

このように年会費有料の法人カードと年会費永年無料の法人カードを比較すると、一概に年会費永年無料の法人カードが優位になるわけではないのです。利用するサービスを想定した上で、そのサービスのお得額を金銭に換算すると、年会費の元が簡単に取れる法人カードが少なくありません。

はじめから、年会費永年無料の法人カードに決める必要はなく、利用するサービスをそのお得額を簡単に試算した上で、最終的にお得な法人カードを選びましょう。

 

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