目次
経営者の私が実際に使っている法人カードの使い勝手をレビューします。ぜひ参考にしてください。
私の経営者データ
起業:2013年10月
事業概要:メディア運営、広告代理店
年商:1億~2億円
従業員数:3名
保有法人カード
- ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card
- ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card
- EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
- JCB一般法人カード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 三井住友ビジネスカード(クラシック)
- ビジネクスト・法人クレジットカード
- ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カード
- freeeVISAカード
- ダイナースクラブビジネスカード
- ダイナースクラブカード+ビジネス・アカウントカード
- ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
- セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
法人カードを作ろうとしたきっかけ
私の会社は、ウェブサイトの運営を行っているため、ウェブサービス(クラウドサービス)を利用する機会が多いのです。
- ドメイン
- サーバー
- インターネット広告(Yahoo!,googleなど)
- クラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズなど)
- クラウド会計ソフト
- クラウド業務管理ソフト
- 電子契約ツール
- オンライン会議
- 電話料金
- 光回線料金
- ウェブサイトの分析ツール、マーケティングツール・・・
ウェブサービス(クラウドサービス)の決済では「クレジットカード払い」と「銀行振込み」を選ぶことができますが、継続的に利用するものが多く、いちいち「銀行振込」をするのが大きな手間だったのです。
また、「銀行振込」の場合は、確認までに1日~2日は必要になるため、「すぐにサービスを利用できない。」というストレスもありました。
そもそも、筆者は
と思っていました。
また、法人カードがあれば、経費の申請の際に領収書は不要になるので、「支払のたびに領収書をもらう手間、無駄な時間がなくていいな」と思ったからです。(実際には厳密に言うとクレジットカードの控えを経費の証明として保管しておく必要があります。)
実際に数名の社員で運営している会社ですが、毎月30万円~70万円どの経費利用を法人カードで支払っています。
法人カードを作るときに苦労した点と作るまでの経緯
法人カードを作る前に法人口座が必要でした。
今は、会社の事務所を構えていますが、当時はお金もなく起業したため、実家で実際の作業はしながら、登記だけ格安のバーチャルオフィスを利用して法人設立をしたのです。
法人カードを作る前に、引き落とし口座になる「法人口座」が必要になるため、三菱UFJ銀行に「法人口座開設」を申込みました。
結果、あえなく「審査落ち」でした。「大手都市銀行(メガバンク)では、バーチャルオフィスで法人口座の開設ができない。また、誰かの紹介か、ある程度の経営実績が名いと口座が開設できない」という事実をそのとき知りました。
理由は、金融庁からのお達しで「詐欺などに使われるケースの多いバーチャルオフィス、事業の運営実態を確認できない会社」は、法人口座の開設が極端に難しくなっていると銀行の担当者から聞きました。
法人口座の開設で大手都市銀行がダメなら、ネット銀行と地元の地銀ということで、ジャパンネット銀行に申込むも「審査落ち」、結果的に楽天銀行、GMOあおぞらネット銀行で法人口座を作ることができました。かかった時間は、1カ月半ほどです。
まさか、法人カードを作る前の法人口座開設の段階でこんなに苦労するとは思っていませんでした。
ネット銀行で法人口座ができたので、ようやく「法人カードを作れる」と思い、まず選んだのJCB法人カードでした。
JCB一般法人カード
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | JCB |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 1,375円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 3.75% |
ポイント倍増方法 | ●JCBスターメンバーズ 100万円以上利用・翌年:50%UP ●JCB ORIGINAL SERIESパートナー スターバックス:10倍 Amazon.co.jp:3倍 ガソリンスタンド:2倍 ●海外利用 海外利用:2倍 |
【ネット新規入会+翌々月まで10万円利用】最大20,000円分のJCBギフトカードプレゼント※2023年4月1日(土)~9月30日(土)カード入会受付分まで (2023年10月31日(火)カード入会(発行)分までが対象) |
JCB法人カードを選んだ理由
- 「ポイント還元率が0.5%でキャッシュバックが可能だったこと」
- 「なんとなく、JCBという国内唯一の国際ブランドのプロパーカードが良かったこと」
- 「アメックスやダイナースの年会費の高さは、起業直後で先が見えない状態では嫌だったこと」
- 「他の法人カードをあまり知らなかった。」
です。
ある程度の金額を使うことはわかっていたので「ポイント還元率が高い方が年会費がかかってもお得になる」と考えていたのです。
「JCB法人カード」に申込みをした結果
あえなく、審査落ち
法人口座ですら作るのに苦労したので、ある程度「法人カードの審査は簡単ではない」覚悟はできていましたが、「やっぱりか」という感じでした。
半ばあきらめ気味で営業していた時に・・・
起業の話をするとクライアントの担当者が
という話になり、「なかなか法人カード審査すら通らないんですよ。」と相談したところ
というアドバイスを受けて・・・
「九州の会社??」を調べてオリコカードの「EX Gold for Biz M(エグゼクティブゴールドフォービズ エム)」にたどり着いたのです。
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 2,200円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.10% |
ポイント倍増方法 | ●クラステージ 200万円利用・翌年:2倍 ●法人カード 翌年:+20% |
- |
「EX Gold for Biz M(エグゼクティブゴールドフォービズ エム)」に申込みをした結果
すぐに審査通過OKとの連絡がありました。
これで晴れて「法人口座」の開設と「法人カード」の発行が完了し、会社経営の最低限の武器がそろった感じがしました。
EX Gold for Biz M(エグゼクティブゴールドフォービズ エム)体験レビュー
そこそこ、ポイントが貯まる
2015年に私がこの法人カードで利用した総額は
5,886,355円
です。
自分でも「意外と使っているなぁ~」という感じですが
たしかに広告宣伝費として毎月30万円程度はYahoo!やgoogleの広告出稿をしているので、それぐらいは簡単にいってしまうかというイメージです。
1年間で29,431円分のポイント
ですから、
貯まったポイントは、本当は税理士に怒られてしまうかもしれませんが、Tポイントに交換して自宅に設置する家具に使いました。(本来は、法人カードのポイントは雑収入として会計上、計上しなければなりませんが、税務署もそこまで指摘することはあまりないため、現時点では個人利用しても、問題にならない可能性が高いです。)
増額の対応をすぐにしてもらった。
法人カードに限った話ではありませんが、月30万円~70万円の利用がある場合に、限度額が100万円だと足らないのです。カード利用から、引き落としまで約1カ月~2カ月かかるため、毎月の利用額の2カ月分が、限度額として必要になるのです。
一時的に法人カードの残高不足で、法人カードからの入金ができずにインターネット広告へのデポジット入金を銀行振込みで対応せざるを得ませんでした。
EX Gold for Biz M(エグゼクティブゴールドフォービズ エム)の支払いサイトは、当月より当月末日のご利用分が翌月27日のお支払いなので支払いまでの期間が約2ヶ月あります。50万、51万という月が続いたら、限度額に達してしまうのです。
私のカード利用状況では、100万円の限度額では足らないと分かったのでショッピング枠の「増額」依頼をしました。
その後、愛用している法人カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
企業規模が大きくなってくると、「海外出張」「国内出張」「接待」の機会も徐々に増えてきています。そこで、重宝しているのが「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」です。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードを愛用している理由
「コンシェルジュデスクの対応が良いから」です。
筆者は
- ダイナースクラブ
- アメリカン・エキスプレス
- ラグジュアリーカード
など、様々なコンシェルジュデスクを使ってきました。
一番「対応が良い」と感じているからです。
「対応が良い」というのは、ホテルやレストラン、旅行の手配を頼んだ時に
- 要望を的確に把握して、提案してくれる
- レスポンスが速い
- 説明が丁寧
という印象が強いです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのコンシェルジュデスクは、クレディセゾンですので、他のプラチナカードよりは「対応の機会」が多いため、「経験値の高いコンシェルジュデスクが多いのが理由ではないか。」と感じています。
出張の手配、ホテルの手配、旅行の手配などにセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのコンシェルジュデスクを使う機会が多いです。
また
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、JALマイルの還元率が1.125%です。
JALマイルを日常の経費支払で貯めて、家族で海外旅行に行くことがあります。年間10万マイルは貯まるので、かなり重宝している法人カードです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 22,000円 |
2年目~年会費(税込) | 22,000円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 |
※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。 |
JCB一般法人カード
JCB一般法人カードを愛用している理由
JCB一般法人カードは、一度「審査落ち」した法人カードですが、事業歴が2年経過した後に再び申し込んだことで、無事「審査通過」しました。
基本的には
- 社員向け(経理担当者)に持たせている法人カード
- 法人ETCカードの発行
- コンビニ利用時のApplePayの決済用カード
として使っています。
JCBであれば、使えない店舗は、ほとんどないため、経理担当者に追加カードを発行して、使ってもらっています。
JCB一般法人カード
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | JCB |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 1,375円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 3.75% |
ポイント倍増方法 | ●JCBスターメンバーズ 100万円以上利用・翌年:50%UP ●JCB ORIGINAL SERIESパートナー スターバックス:10倍 Amazon.co.jp:3倍 ガソリンスタンド:2倍 ●海外利用 海外利用:2倍 |
【ネット新規入会+翌々月まで10万円利用】最大20,000円分のJCBギフトカードプレゼント※2023年4月1日(土)~9月30日(土)カード入会受付分まで (2023年10月31日(火)カード入会(発行)分までが対象) |
ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカードを愛用している理由
ANAダイナースカードは、個人向けのクレジットカードですが、追加カードとして「ビジネス・アカウントカード」を使うことで、法人口座からの引き落としが可能になり、法人カードとして利用できます。
愛用している理由は
- 上位カードのANAダイナースカードプレミアムを取得したい
というモチベーションになります。
ANAダイナースカードプレミアムを取得できれば
- ANAマイル還元率2.0%
- 国内線ANAラウンジが無料利用できる
-
銀座プレミアムラウンジを利用できる
というメリットがあるので、インビテーション(招待)を取得するために、高額な支払いの時にANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカードを利用しています。
- ANAダイナースカードプレミアム → ANAマイルを貯める
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード → JALマイルを貯める
と使い分けることができますし
- ダイナース → ラウンジキー、ダイナースの空港ラウンジ、国内線ANAラウンジ
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード → プライオリティパス
ラウンジの利用の幅が広がるのです。
海外出張のためというよりは、海外旅行を利用するためにこのような使い分けを狙っています。
ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | Diners |
初年度年会費(税込) | 29,700円 |
2年目~年会費(税込) | 29,700円 |
年会費優遇条件 | アカウントカード年会費5,500円(税込)が必要 |
ポイント還元率/基本 | 0.40% |
ポイント還元率/上限 | 0.80% |
ポイント倍増方法 | ●ポイントアップ加盟店 ホテル:2倍 レストラン:2倍 ショップ:2倍 |
現状の法人カード使い分け
現状の筆者の法人カードの使い分けは下記のようになっています。
- 経費支払の法人カード → JCB一般法人カード
- 接待、国内出張、海外旅行の手配で利用する法人カード → セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 上位カードのANAダイナースカードプレミアムのインビテーション狙いで利用している法人カード → ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
- JCB、ダイナース、アメックスが使えない場合、Mastercardブランド → EX Gold for Biz M(エグゼクティブゴールドフォービズ エム)
法人カードは、使えば使うほど、「法人カードの特徴」がわかってきて、1枚では物足りず、「複数枚を使い分けたい」と思うようになってきます。
実際に、筆者は「目的別」に法人カードを使い分けることで、かなり便利に「仕事」「プライベート」ともに活用できている実感があります。いろいろな法人カードを使いながら、あなたなりのベストの組み合わせを見つけましょう。