「法人カードを空港関連サービスで比較するポイントはどこですか?」
「空港関連サービスでおすすめの法人カードを教えてください。」
法人カードを比較検討するときに重要な要素の一つになるのが「空港関連サービス」です。今回は、法人カードを空港関連サービスで比較するポイントと注意点。空港関連サービスでおすすめの法人カードについて解説します。
法人カードの空港関連サービスの種類
法人カードには、下記のような空港に関連するサービスがあります。
空港ラウンジ
を言います。
- 軽食
- ドリンク
- 充電
- wifi
- くつろげるソファー
- シャワー
- トイレ
- 新聞・雑誌
などが利用できるため、飛行機の搭乗を待つときに利用するラウンジです。
国内空港にも、海外空港にも、ラウンジがあり、航空会社が用意している空港ラウンジとは別のカード会社が用意している空港ラウンジを法人カードと当日の搭乗券を提示することで利用することができるサービスです。
手荷物無料宅配サービス
海外旅行のときにスーツケースなどの手荷物を
- 出発時:自宅から空港まで
- 帰国時:空港から自宅まで
無料で配送してくれるサービスです。
手荷物と言っても、スーツケースを配送してくれるので、移動のストレスを軽減してくれるサービスです。
手ぶらで空港に行って海外旅行に行って、手ぶらで空港から自宅に変えることができます。空港から自宅までの距離が長い方の場合は、重宝するサービスとなっています。
法人カードによって
- スーツケース○個まで無料
- 「行き」だけ無料
- 優待料金
など、サービスの内容が異なるので注意が必要です。
ダンボールや自転車など、大きな手荷物をお預かりする「大型手荷物宅配」の優待利用ができる法人カードもあります。
例:アメリカン・エキスプレス/大型手荷物宅配優待特典
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
空港送迎サービス
海外旅行のときに
- 出発時:自宅から空港まで
- 帰国時:空港から自宅まで
割安料金で送迎してくれるサービスです。
提携タクシーやハイヤーなどで送迎してくれます。ただし、事前に予約をしておく必要があります。
また、法人カードによっては
海外旅行先の
- 出発時:空港からホテルまで
- 帰国時:ホテルから空港まで
有料料金で利用できる法人カードもあります。
例:ラグジュアリーカード/空港リムジン・トラベルクレジット
ラグジュアリーカード/Mastercard Titanium Card
ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card
ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card
空港パーキング優待サービス
空港パーキングを優待料金で利用することができます。
空港特急列車サービス
空港特急列車を優待料金で利用することができます。
空港前泊ホテルサービス
空港に近いホテルを前泊用に無料で用意してくれるサービスです。
例:ダイナースクラブカード/空港前泊ホテルサービス
海外旅行のご手配時、下記のご利用条件を満たされた会員様に、指定ホテルのお部屋を1部屋(2名様まで利用可能)ご用意します。
以下、いずれかをご成約いただいた場合
トラベルデスクで1回のご購入金額が50万円(※)以上の海外パッケージツアー
トラベルデスクで1回のご購入金額が50万円(※)以上の日本発の海外航空券
対象空港およびホテル
成田空港:ヒルトン成田 (ヒルトンルーム/ツインまたはダブル)
関西国際空港:ホテル日航関西空港 (プレミアムエコノミークラス ツイン)
無料ポーターサービス
- 出発時:駅改札、バス停から、空港内のチェックインカウンターまで
- 帰国時:到着ロビーから駅改札、バス停まで
専用スタッフがポーターとして、荷物を運んでくれます。
空港クロークサービス
空港内の手荷物預かり所で手荷物を無料で預かってくれるサービスです。
グローバルWiFi
海外旅行中に利用できるWiFiサービスを優待料金で利用できます。空港で受け取るサービスです。
空港お出迎えサービス
海外の空港での手続きでトラブルが起こらないように、空港エージェントが出発時・到着時のサポートをしてくれるサービスです。
例:ラグジュアリーカード/空港お出迎えサポート
20%割引
ラグジュアリーカード/Mastercard Titanium Card
ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card
ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card
法人カードを空港関連サービスで比較するポイント
ポイントその1.海外空港ラウンジ無料の法人カードを選ぶ
空港関連サービスで一番使い勝手が良いサービスが「空港ラウンジ」です。
飛行機の待ち時間の間に
- 仕事ができる
- 部下へ指示ができる
- メールチェックができる
- 新聞や書籍で情報を入手できる
- 出張後に利用する資料を作れる
など、会社経営者の貴重な時間を活用するのに「空港ラウンジ」は、有効なサービスなのです。
法人カードには
- 国内空港ラウンジを無料利用できる法人カード
- 海外空港ラウンジ、国内空港ラウンジを無料利用できる法人カード
がありますが、海外出張、海外旅行に行く機会があるのであれば
海外空港ラウンジ、国内空港ラウンジを無料利用できる法人カード
をおすすめします。
海外空港ラウンジ、国内空港ラウンジを無料利用できる法人カードの選び方はこちらを参考にしてください。
ポイントその2.無料手荷物宅配サービスがある法人カードを選ぶ
手荷物宅配サービスは、法人カードによって
- スーツケース1個まで無料
- スーツケース2個まで無料
- スーツケース3個まで無料
- 優待料金
など、サービスに差があります。
当然、多くの手荷物を無料で宅配できる手荷物宅配サービスがあれば
- 手ぶらで空港に行ける
- 手ぶらで空港から帰れる
ので、途中で買い物をしたり、観光をする余裕もできてくるのです。
ステイタス系の法人カードと手荷物宅配サービスの内容比較
- ラグジュアリーカード/Mastercard Titanium Card:カード1枚につき3個まで無料配送、海外の滞在先まで優待料金で配送可能
- ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card:カード1枚につき3個まで無料配送、海外の滞在先まで優待料金で配送可能
- ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card:カード1枚につき3個まで無料配送、海外の滞在先まで優待料金で配送可能
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード:カード1枚につき1個まで無料配送
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード:カード1枚につき2個まで無料配送
- ダイナースクラブビジネスカード:カード1枚につき1個まで無料配送
ポイントその3.空港送迎サービスがある法人カードを選ぶ
海外出張、海外旅行の際には、自宅から空港まで行くのが大きな負担になりがちです。
前述したような手荷物宅配サービスを利用していれば、手ぶらで行けるため、ストレスがないのですが・・・
- 事前に予約をしなければならない
- ご自身は電車やバスなどでいかなければならない
ため、送迎をしてもらった方が、ご自身も、荷物も、確実に届けてもらえるメリットがあります。
- 手荷物宅配サービスを使わない方
- タクシーでの送迎を希望する方
には、空港送迎サービスが充実している法人カードを選ぶべきなのです。
ステイタス系の法人カードと空港送迎サービスの内容比較
- ラグジュアリーカード/Mastercard Titanium Card:運転手付き送迎サービス、初回予約時に最大50ドル割引、基本料金10ドル割引、車種アップグレート
- ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card:運転手付き送迎サービス、初回予約時に最大50ドル割引、基本料金10ドル割引、車種アップグレート
- ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card:運転手付き送迎サービス、初回予約時に最大50ドル割引、基本料金10ドル割引、車種アップグレート
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード:提携タクシー会社(MK株式会社)、定額料金(例:都内から成田空港が10,000円)
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード:提携タクシー会社(MK株式会社)、定額料金(例:都内から成田空港が10,000円)
- ダイナースクラブビジネスカード:タクシー1台を片道分無料(トラベルデスクで1回のご購入金額が50万円以上の海外パッケージツアー、日本発の海外航空券)
ポイントその4.空港前泊ホテルサービスがある法人カードを選ぶ
ご自宅から空港までの距離が遠い方の場合は、空港に到着する時点で、疲れてしまうケースも多くあります。
出発の前日に空港近辺のホテルで宿泊することができると、海外出張や海外旅行の負担が大きく軽減されるのです。
空港前泊ホテルサービスがある法人カード
- ダイナースクラブビジネスカード
- ダイナースクラブカード+ビジネス・アカウントカード
- ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
- JALダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
- 銀座ダイナースクラブカード+ビジネス・アカウントカード
ポイントその5.そのほかの海外出張時・海外旅行時にも必要なサービスもチェックする
空港関連サービスを重視するということは
- 国内出張
- 国内旅行
- 海外出張
- 海外旅行
で、空港を使う機会があるということです。
出張時、旅行時に活躍するサービスも、空港関連サービスと合わせて比較する必要があるということです。
- 海外旅行傷害保険
- 国内旅行傷害保険
- 航空会社の上位会員ステータス
- ホテル優待
- コンシェルジュデスク
- トラベルデスク
- ツアー優待、ホテル優待、クルーズ優待
などがあります。
ポイントその6.年会費とのバランスで選ぶ
空港関連サービスが充実した法人カードというのは、年会費が高額になりがちです。逆に年会費が安い法人カードは、空港関連サービスが手薄になってしまいます。
空港関連サービスでおすすめの法人カードとは?
1位.ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | Diners |
初年度年会費(税込) | 29,700円 |
2年目~年会費(税込) | 29,700円 |
年会費優遇条件 | アカウントカード年会費5,500円(税込)が必要 |
ポイント還元率/基本 | 0.40% |
ポイント還元率/上限 | 0.80% |
ポイント倍増方法 | ●ポイントアップ加盟店 ホテル:2倍 レストラン:2倍 ショップ:2倍 |
ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカードは
- 国内空港ラウンジ無料
- 海外空港ラウンジ無料
- 空港前泊ホテルサービス
- 手荷物宅配サービス:カード1枚につき1個まで無料配送
- 送迎サービス:タクシー1台を片道分無料(トラベルデスクで1回のご購入金額が50万円以上の海外パッケージツアー、日本発の海外航空券)
- 空港パーキングサービス
- 空港特急列車サービス
と、空港ラウンジサービスが充実しており、かつ
- ANAマイルが貯まりやすい
- 国内外のホテル・旅館優待
- トラベルデスク
などのサービスもあり、年会費も比較的低額で抑えられているため、おすすめの法人カードとなっています。
2位.ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 11,000円 |
2年目~年会費(税込) | 11,000円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
ラグジュアリーカード/Mastercard Black Cardは
- 国内空港ラウンジ無料
- 海外空港ラウンジ無料
- 手荷物宅配サービス:カード1枚につき3個まで無料配送、海外の滞在先まで優待料金で配送可能
- 送迎サービス:運転手付き送迎サービス、初回予約時に最大50ドル割引、基本料金10ドル割引、車種アップグレート
- 空港お出迎えサポート
と、空港ラウンジサービスが充実しており、かつ
- 海外旅行傷害保険は最高1.2億円
- グローバルホテル優待(1滞在当たり5万5000円相当以上の優待)
- コンシェルジュデスクにメール対応可能
- HawaiianMilesのエリート会員ステータス
など、年会費は11万円と高額なものの、トラベルサービスの質の高い法人カードとしておすすめです。
3位.アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
【年会費特典】初年度年会費無料 |
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 36,300円 |
2年目~年会費(税込) | 36,300円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 5.00% |
ポイント倍増方法 | ●ボーナスポイント・パートナーズ 高島屋オンラインストア :2倍 じゃらん :2倍 Oisix (おいしっくす) :2倍 アイシティ:3倍 イモトのWiFi :5倍 レストラン・ホテル:2倍~10倍 ●メンバーシップ・リワード・プラス ポイント交換レート:2倍 |
【入会後1年以内カード利用】30,000ポイント※200万円以上のカード利用 |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは
- 国内空港ラウンジ無料
- 空港前泊ホテルサービス
- 手荷物宅配サービス:カード1枚につき1個まで無料配送
- 送迎サービス:提携タクシー会社(MK株式会社)、定額料金(例:都内から成田空港が10,000円)
/
- 大型手荷物宅配優待特典
- 空港パーキング
- 空港クロークサービス
- 海外旅行先での日本語サポート(オーバーシーズ・アシスト)
と、空港ラウンジサービスが充実しています。
デメリットは、海外空港ラウンジがないことですが、はじめからビジネスクラスなどを利用して、航空会社の空港ラウンジが利用できる方の場合は、それ以外のサービスが充実していて年会費負担の低いアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードがおすすめです。