目次
「ダイナース法人カードでおすすめの法人カードを教えてほしい?」
「ダイナースブランドの法人カードのメリットデメリットって何?」
「ダイナースブランドの法人カードを選ぶときは何をポイントに選べば良いの?」
・・・
知っているようで知らないのが「ダイナース」ブランドの法人カードの特徴です。今回はダイナース法人カードのメリットデメリット・選び方を徹底解説します。
そもそも、「国際ブランド」とは?
クレジットカード業界の構造
出典:法人カード比較コンシェル
クレジットカード業界は
- 国際ブランド
- アクワイアラー
- イシュアー
という3種類の役割を持った企業が連携して、クレジットカードを発行しています。
国際ブランド
決済する機能・システムを提供する会社のことを言います。
- 「Visa」
- 「MasterCard」
- 「JCB」
- 「American Express」
- 「Diners」
- 「UnionPay」
などがあります。
イシュアー
- どのようなクレジットカードを作るのか?(企画)
- どうやってクレジットカードの会員を増やすのか?(広告宣伝)
- どんなサービスを提供するか?(提携)
などを行う会社のことを言います。
一般的に「クレジットカード会社」「カード会社」と呼ばれるのは「イシュアー」のことです。
- 三井住友カード
- クレディセゾン
などのカード会社が「イシュアー」にあたります。
アクワイアラー
- 加盟店の新規開拓
- 既存加盟店の問い合わせ対応
など、カード決済を導入したいお店側の開拓・管理を行う会社のことを言います。
「アクワイアラー」は、消費者向けに広告宣伝もしませんし、名前も出てこないので、一般的には知られていない会社ですが、日本の場合は「イシュアー」と「アクワイアラー」の両社の機能を「クレジットカード会社」が持っているケースが多いです。
そもそも、「ダイナース」って何?
「ダイナース(Dinres)」とは?
正式名称は「ダイナースクラブ(Diners Club)」で、アメリカのクレジットカード会社です。1950年の創業され、ヨーロッパ・イギリスで世界初・国際初の国際ブランドの皮切りを担った草分け的最初のクレジットカード会社であるとされています。
ダイナースクラブは、2000年にシティグループによって買収されました。さらに2008年4月、シティグループは傘下のダイナースクラブ・インターナショナルをディスカバー・フィナンシャル・サービシスに売却しました。
それに伴い、三井住友信託銀行傘下の三井住友トラストクラブ株式会社がダイナースクラブに関する事業を行っています。
前述したクレジットカード会社の機能としては
- 国際ブランド
- イシュアー
の機能があり、
- 「ダイナース(Dinres)」ブランドのプロパーカードの発行
- 「ダイナース(Dinres)」ブランドを日本のクレジットカード会社(イシュアー)にライセンス提供(提携カード)
を行っているのです。
「ダイナース(Dinres)」ブランドのプロパーカードは
- 以前は、フェラーリの購入の決済ができる。
- 以前は、タマホームの購入の決済ができる。
など、限度額が一律に設定されていないため、エグゼクティブが高額な支払いに利用することができました。外資系企業や大企業の管理職や、医師・弁護士、一定以上の規模の企業の経営者が利用者に多いことも、ステイタス性を高めています。(※あくまでも目安です。上記以外の条件でダイナースカードを発行できるケースもあります。)
そのため、アメックスと並ぶ、ステイタスカードとして認知されているのです。
法人カードには、ダイナースブランドのカードは一つしかない!
ダイナースブランドの個人向けのクレジットカードには
- ダイナースクラブカード
- ANAダイナースカード
- JALダイナースカード CLUB-Aゴールドカード
- ダイナースクラブ ビジネスカード
- MileagePlus ダイナースクラブファースト
- 銀座ダイナースクラブカード
- BMW ダイナースカード
- ニューオータニクラブ ダイナースカード
- デルタ スカイマイル ダイナースクラブカード
- 三井住友信託 ダイナースクラブカード
- MileagePlus ダイナースクラブカード
- 銀座ダイナースクラブカード/和光
- 銀座ダイナースクラブカード/ヴィーナスクラブ
と、いろいろな「ダイナース(Dinres)」ブランドの提携カードがあるのですが
ダイナースブランドの法人向けのクレジットカードには
しかありません。
プロパーカードの一つのみなのです。
ダイナースブランドの法人カードを選ぶときは「ダイナースクラブビジネスカード」の一択なのです。
備考
法人向けにはコーポレートカードとして
- ダイナースクラブコーポレートカード
- ANAダイナースコーポレートカード
個人向けのダイナースクラブカードに個人カードとは別の支払い口座の設定が可能な
- ビジネス・アカウントカード(経費決済専用カード)
などもあります。
ダイナース法人カードを選ぶメリット
メリットその1.独自の優待サービスが豊富
ダイナースの法人カードは、基本的に一つしかありません。
他の法人カードにないサービスが多く用意されています。
例えば
ダイナースクラブ ビジネス・ラウンジ
ダイヤモンド経営者倶楽部の会員ラウンジが利用可能
ダイナースクラブ プライベートアドバイザー
専門のアドバイザー(財務、法務、経営・・・)が無料相談(※2019年3月31日をもってサービスの提供を終了。)
ダイナースクラブ ビジネス・オファー
ダイナースクラブが用意したビジネス向けの商品やサービスの優待プログラム
エグゼクティブ ダイニング
2名以上の利用で1名様分無料
6名以上の利用で2名様分無料
クルーズ優待(優待プログラム)
ダイナースクラブ会員優待つきのクルーズ
などがあります。
とくに
- 銀座のビジネスラウンジ
- エグゼクティ大人数が6名以上で2名分が無料になる
など特徴的なサービスがあることが大きなメリットです。
メリットその2.追加カードが無料(最大2枚)
ダイナースクラブビジネスカードの年会費は、27,500円(税込)ですので決して安いわけではないのですが
追加カードが年会費無料(2枚まで)
という特典があります。
同様のステイタス性の高い「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」では
- 親カードの年会費:34,100円(税込)
- 子カードの年会費:13,200円(税込)
ですが、「ダイナースクラブビジネスカード」の場合
- 親カードの年会費:27,500円(税込)
- 子カードの年会費:無料
なのです。
社員2名に追加カードを発行した場合
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」の年間コスト
- 年間コスト = 親カードの年会費:34,100円(税込) + 子カードの年会費:13,200円(税込) × 2名
= 60,500円(税込)
「ダイナースクラブビジネスカード」の年間コスト
- 年間コスト = 親カードの年会費:27,500円(税込) + 子カードの年会費:0円 × 2名
= 27,500円(税込)
と、断然、「ダイナースクラブビジネスカード」の年間コストの方が安くなるのです。
これは従業員に対して追加カードの発行を検討している経営者の方にとっては、大きなメリットと言えます。
メリットその3.キャッシング利用が可能
ダイナースクラブビジネスカードでは
最大300万円までのキャッシングサービス
があります。
限度額は、利用者によって異なりますが、法人でもキャッシングができるのです。
通常、法人カードにはキャッシング機能がないものがほとんどです。
法人カードのキャッシング ≒ 法人への融資
になるため、通常の法人カードの発行スキームでは、適切な審査ができないからです。
ダイナースクラブビジネスカードは、三井住友信託銀行傘下の三井住友トラストクラブ株式会社が運営していることもあり、融資面での審査もできるため、法人カードでのキャッシングサービスを展開していると推察されます。
メリットその4.ステイタス性が高い
前述した通りで
ダイナースカードなら
- 以前は、フェラーリの購入の決済ができる。
- 以前は、タマホームの購入の決済ができる。
ということも話題となり、アメックスに次ぐ、エグゼクティブ向けの国際ブランドとして、日本でも、高い知名度を誇ります。
また、高めの条件設定がされており、外資系企業や大企業の管理職や、医師・弁護士、一定以上の規模の企業の経営者が利用者に多いことも、ステイタス性を高めています。(※あくまでも目安です。上記以外の条件でダイナースカードを発行できるケースもあります。)
ダイナースクラブビジネスカード ≒ 高いステイタス性を演出できる法人カード
とも言えるのです。
ダイナース法人カードを選ぶデメリット
デメリットその1.運営会社の経営破綻の影響
- 2014年:シティグループによる世界的な不採算部門の見直しの一環による、シティバンク銀行の個人金融ビジネスからの撤退
- 2015年:三井住友信託銀行がCCJの全株式を400億円強程度で取得
シティグループから、三井住友信託銀行へ事業譲渡されて、まだ数年しか経過していないのです。
三井住友信託銀行も、
- 信託業務で邦銀第1位
- 銀行業務で邦銀第4位
という実績を誇る信託銀行ですが・・・
クレジットカードの運営という意味では、経験・実績が薄いため、買収後、これと言ったサービス強化見られないというマイナス面があるのです。
「ダイナース法人カード」の選ぶポイント
「ダイナース法人カード」は、前述した通りで
ダイナースクラブビジネスカード
の一択です。
ダイナースブランドのダイナースクラブビジネスカードを選ぶか?ほかの国際ブランドの法人カードを選ぶか?の二択しかないのです。
選択肢を広げるのであれば、アメックスブランドの法人カードと比較することをおすすめします。
おすすめのアメックス法人カードとは?アメックス法人カードのメリットデメリット・選び方を徹底解説。アメックス法人カード比較
おすすめの「ダイナース法人カード」
ダイナースクラブビジネスカード
三井住友トラストクラブ株式会社が発行している法人カードです。ダイナースクラブカードは言わずと知れたステイタスカードで、富裕層に人気があるクレジットカードですが、その法人カードがダイナースクラブビジネスカードなのです。ダイナースのプロパーカードとした高い信頼性を誇ります。
大きな特徴としては「ダイナースブランドであること」「追加カードの年会費が無料」「ETCカードの年会費が無料」「ダイナースクラブ ビジネス・ラウンジが利用できる」「コンシェルジュデスクが利用できる」「限度額に一律の制限を設けていないこと」「充実した保険が無料付帯」などが挙げられます。
年会費が高い一方、ハイスペックでステイタス性が高いため、社員への追加カードの発行をせずに社長一人(もしくは数名の役員)が利用するケースで選ばれることが多い法人カードです。ただし、追加カードの発行枚数も無制限で、かつ追加カードの2枚まで年会費無料という特典があるため、一定レベルの特典が欲しいが、社員への追加カードの発行枚数も多いという法人経営者におすすめです。
利用額に制限がないことから、すぐに限度額に達しやすいインターネットの広告費の支払いなどにも活用でき、ゴルフ場や高級レストラン、ホテルなどの予約もお任せできるため接待や出張にも役立つ法人カードと言えます。高級レストランで2名様以上のコース料理の利用で1名分無料になる「エグゼクティブ ダイニング」を使えば、年会費はすぐに元が取れ接待利用でも活躍する法人カードです。
ダイナースクラブビジネスカードの特徴
- 追加カードの年会費無料
- ゴールドカードスペックの法人カード
- ダイナースブランドのプロパカードというステイタス
- 限度額に一律の制限を設けていない
- 高級レストランで2名様以上のコース料理の利用で1名分無料
- ダイナースクラブ ビジネス・ラウンジが利用可能
法人カード名 | ダイナースクラブビジネスカード |
カード会社 | 三井住友トラストクラブ株式会社 |
国際ブランド | Diners |
申込み対象 | 当社所定の基準を満たす方で法人、団体等の代表者・役員または個人事業主 |
初年度年会費(税込) | 27,500円 |
2年目~年会費(税込) | 27,500円 |
年会費優遇条件 | - |
追加カード/初年度年会費(税込) | 0円 |
追加カード/2年目~年会費(税込) | 0円 |
追加カード発行枚数制限 | 無料(最大4枚まで発行)※3,4枚目の追加カードには、1枚あたり年間5,500円(税込)のカード維持手数料がかかります。 |
ETCカード/初年度年会費(税込) | 0円 |
ETCカード/2年目~年会費(税込) | 0円 |
ETCカード発行枚数制限 | 無制限 |
ショッピング総利用枠/下限 | 一律の制限なし |
ショッピング総利用枠/上限 | 一律の制限なし |
ポイント還元率/基本 | 0.40% |
ポイント還元率/上限 | 0.80% |
ポイント倍増方法 | ●ポイントアップ加盟店 ホテル:2倍 レストラン:2倍 ショップ:2倍 |
ポイントサイト経由 | ●ダイナースクラブポイントモール 最大9.5倍 |
海外旅行傷害保険 | 最高10,000万円(自動付帯5,000万円・利用付帯5,000万円) |
国内旅行傷害保険 | 最高10,000万円(利用付帯) |
「ダイナース法人カード」比較
人気ランキング | 法人カード名 | 初年度年会費(税込) | 2年目~年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード/2年目~年会費(税込) | ショッピング総利用枠/上限 | キャッシング総利用枠/上限 | ポイント還元率/基本 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8位 | ダイナースクラブビジネスカード | 27,500円 | 27,500円 | 無料(最大4枚まで発行)※3,4枚目の追加カードには、1枚あたり年間5,500円(税込)のカード維持手数料がかかります。 | 0円 | 一律の制限なし | 300万円 | 0.40% |
14位 | ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード | 29,700円 | 29,700円 | 無制限 | 0円 | 一律の制限なし | 300万円 | 0.40% |
31位 | ダイナースクラブ プレミアムカード+ビジネス・アカウントカード | 143,000円 | 143,000円 | 無制限 | 0円 | 一律の制限なし | 300万円 | 0.50% |
37位 | ダイナースクラブカード+ビジネス・アカウントカード | 24,200円 | 24,200円 | 無制限 | 0円 | 一律の制限なし | 300万円 | 0.40% |
39位 | ANAダイナース プレミアムカード+ビジネス・アカウントカード | 170,500円 | 170,500円 | 無制限 | 0円 | 一律の制限なし | 300万円 | 1.50% |
40位 | ダイナースクラブ ビジネスプレミアムカード | 143,000円 | 143,000円 | 4枚 | 0円 | 一律の制限なし | 300万円 | 0.50% |
61位 | JALダイナースカード+ビジネス・アカウントカード | 30,800円 | 30,800円 | 無制限 | 0円 | 一律の制限なし | 300万円 | 0.40% |
75位 | 銀座ダイナースクラブカード+ビジネス・アカウントカード | 27,500円 | 27,500円 | 無制限 | 0円 | 一律の制限なし | 300万円 | 0.40% |
77位 | ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード+ビジネス・アカウントカード | 1,105,500円 | 555,500円 | 無制限 | 0円 | 一律の制限なし | - | 0.50% |